2010年7月7日水曜日

画像品質に関して思うこと

いろいろな病院やクリニックで胸部X線画像を読影している先生から意見を聞いて来て思ったことがあります。胸部X線画像の品質に関してです。DICOM Viewerで見るデジタル画像、CRフィルムの画像、アナログフィルムの画像のどれが一番、品質が良く、見落としが無く、誤診のリスクが低いかという点です。多くの医師、技師の方の意見では、自動現像機の精度管理(現像液、定着液の鮮度管理を含む)がバッチリ出来ていて、撮影手技が完璧であり、X線装置の状況も完璧であれば、アナログフィルムの画像品質が一番高く、次がCRフィルムで、最後にDICOM Viewerのデジタル画像だと。。。。しかし、現実的には自動現像機の精度管理が厳密になされることは大変に手間がかかりコストがかかること、さらに、撮影手技を完璧に出来る方がいない場合のアナログフィルム画像の品質は読影する側が多少ビビるほど悪くなる場合があります。それに対して、CRフィルム、DICOM Viewerで見るデジタル画像の品質は、アナログフィルム画像の品質よりもずっと安定していると。ずば抜けて素晴らしいものではないにしても、読影の際の誤診のリスクを低減できる、とういうより読影を安心してできるレベルの品質が確保されていることが多いと。さらに、CRフィルムはDICOM Viewerで見るデジタル画像よりも濃淡の度合い等がもっと表現されていることが多いとのコメントでした。DICOM Viewerでのモニターも300万画素の医療用読影モニターであればずっと高い品質の画像を見ることができて、誤診リスクが低減すると。。。。

結論として、撮影手技の体得が難しい、そして自動現像機の精度管理が必要なアナログ撮影よりもデジタル出力した方が読影に耐える品質の画像を得やすいと考えております。

0 件のコメント:

コメントを投稿