2011年6月27日月曜日

OsiriX(Version3.9.2)でのPDFやJPEGの取込み機能に関して

OsiriXの新バージョン3.9.2のメニュー項目の「プラグイン」に「データベース」という項目があります。そこに「PDF to DICOM」や「JPEG to DICOM」という項目が選択可能です。ここで、PDFやJPEG形式のファイルをOsiriXにDICOMとして取込むことが可能になりました。ここで面白いことを発見しました。患者氏名が半角英文字であれば、検査画像の1シリーズとして取込むことが可能なのです。

例えば、あるCT検査のPDF形式の読影結果レポートを取込む際は、該当するCT検査を選択し、そこで、「プラグイン」→「データベース」→「PDF to DICOM」の順で選択します。そうすると、PDFファイルを選択する小ウィンドウが表示されるので、該当するレポートを選択して、「開く」を押すと、所定のCT検査の中に取り込まれます。

これは大変に便利な取込み方法です。これまでは、取込んでも、1検査として取込んでおりましたが、この機能で、検査の中の1シリーズとして取込むことができるようになりました。検査に付随する読影結果レポートや資料等を取込む際は、このやり方が大変に便利であり、検査後の管理の効率向上に寄与するものとあると思いました。情報提供をしてくれた九州のリハビリ病院のS様、有難うございました!!

OsiriX(Version3.9.2)に関して

OsiriXのバージョン3.9.2に関して、ついに待望のWindows版Viewerがついたことは嬉しい限りです。しかし、このWindows版のViewerに関してショッキングなバグがあると考えております。ある九州のリハビリ病院の知り合いの情報システム責任者から指摘を受けました。OsiriXで見るスライス数とWindows版Viewerで見るスライス数が違うのですね。例えば、OsiriXでは、3シリーズで合計150枚あったとしますと、Windows版Viewerで見ると、同じ3シリーズでも、全てが倍のスライス数になっており、合計で300枚あります。つまり、ちょうど2倍のスライス数になります。じっくりと調べてみますと、同じ画像が全ての画像において2枚づつあることがわかりました。これは不思議です。CDやDVDに格納されたDICOMファイルが格納されたフォルダを見ても、OsiriX上で見るスライス数と全く同じなのですが、Viewerで見る時に同じ画像が2枚づつ表示されるのです。一体、どういう理由で同じ画像が表示されるのかです。バグなのか、意図されているのか。。。。

この現象ならばまだ許容範囲です。しかし、問題はOsiriX上で閲覧できる画像がWindows用Viewerでは閲覧されないことがあるのです。これは大問題でしょう。もう少し検証を進めます。結果はまた報告致します。

2011年4月8日金曜日

OsiriXでのCDやDVDへの検査画像書き込みに関して

OsiriXユーザー病院さんの悩みの1つに他病院にCDやDVDへデータを書き込んで患者さんに渡す時、CDやDVDにDICOMファイルと一緒に書き込まれる簡易ViewerがMacのPCでしか起動しないものであることが挙げられると思います。大半の病院がWindowsユーザーであるので、OsiriXで焼き込んだCDやDVDで検査画像を閲覧することができません。

そこで、次のような対処をしてみました。

(1)Windowsで見れるフリーのViewerを用意します。できればDICOMDIRに対応したフリーのViewerが望ましいです。

(2)そのWindows用のフリーViewerをMacPCのデスクトップに保存しておきます。

(3)OsiriXの検査一覧DBでCD、DVDに焼き込みたい検査画像を選択します。

(4)「書き出し」をクリックします。

(5)DICOMファイルを書き出す場所を「デスクトップ」にします。

(6)「DICOMDIRを追加」にレ点を入れます。

(7)フォルダーツリーの欄で、「階層構造」を選択します。

(8)圧縮の欄で、「ファイルを変更しない」を選択します。

(9)「新規フォルダ」を選択し、「新規フォルダの名前」欄に名称をつけ、「作成」をクリックします。

(10)「選択」をクリックします。

以上の作業でデスクトップ画面にCD、DVDに焼き込みたいたいDICOMファイルが保存されました。このファイルとWindows用の簡易Viewerを一緒にCD、DVDにペーストして作業は終了です。

(11)デスクトップの所定フォルダに格納されたDICOM(を確認します。所定フォルダを開けますと、さらにそこにサブフォルダが入っています。そのサブフォルダの中に、さらにまたフォルダが入っています。そのフォルダの中にまたフォルダがあったりします。DICOMファイルは最下層のフォルダに入っています。必要なファイルはそのメインフォルダよりも一階層下のサブフォルダの中に入っている状態のもの全てとWindows用の簡易Viewerです。サブフォルダの中にデスクトップの保存しているWindows用の簡易Viewerをコピーしてペーストします。そうしますと、サブフォルダに入っている中味は、DICOMファイルを格納したフォルダとDICOMDIR、Windows用の簡易Viewerの3つです。

(12)これら全てをCDあるいはDVDにペーストして終了です。メディアへのペーストの時間は5~10分はかかるでしょう。

以上で、Windowsユーザー向けへのCD、DVDの焼き付け作業が終了しました。

OsiriXの標準のメディア焼き付け機能で、Windowsユーザー向けのViewerを添付できるようにNewton Graphicsさんと一緒に改造予定です。ここは頑張ります。Newtonさん、徹夜で作って下さい!! お願い致します。