2010年12月26日日曜日

厚生年金、介護施設

超元気であった義理父親が脊髄脊柱管狭窄症で歩行不能となり緊急入院をしたことがきっかけで、80歳の大台に乗った両親や妻の両親の今後の将来がどうあるべきか考えてみました。僕の姉妹はオーストラリアに移住して約25年。面倒を看るには遠すぎます。僕も妻も会社経営で介護はなかなかできないでしょう。人生のエンディングを迎える彼らをハッピーにしてあげたいな~とはいつも思っておりますが、なかなか物理的に支援してあげられないのがキツイです。彼らをハッピーにするのになかなか時間を割くことができないので、せめて、仕事で社会の役に立つことを精一杯することで育ててくれた彼らに対する恩返しをしようと考えておりますし、彼らもそうであって欲しいと夢を託してくれています。僕らも次の世帯には自分達を超える価値のある仕事、素晴らしい人間関係を構築して欲しいな~と心の底から思っております。

育ててくれた両親や義理の両親を物理的に世話することが難しいので、最終的には介護施設に入ってもらわなければいけないのかと考え、最近、遺憾ながら調査を始めました。入居費用はピンからキリまであります。それこそ公的な施設のものから数千万円のものまで。。毎月の費用は10万円ぐらいから40万円を越えるぐらいまでそれこそいろいろありました。一番大事なことは老後に先立つものがいくらあるかですね! 僕らの親達は厚生年金は相当に恵まれています。手取りで20万円以上もらっている人が相当に多いです。払い込み金額の3~4倍の金額をもらっていると言えるでしょう。それに対して、僕の老後はいくらの厚生年金をもらえるのか? 行政からの通知だと10万円ももらえないです。払いこみ金額は相当にあると自負しておりましたが、毎月10万円ももらえないのであれば、殆どの介護施設に入ることができないですね。また、僕らの年代は住宅ローンを35年ぐらいの長期で組んでいる人が多いです。ちょうど、定年退職する時ぐらいに払い終わるか一括で残りの金額を返済する人も多いです。それでは貯蓄が残らず、介護施設の入居金を払う余資が残っていないでしょう。僕らはまだいいほうです。僕らの次の世代は厚生年金をそもそも貰えない状況に陥ります。

行政改革は急いでもらいたいですが、行革ぐらいで追いつく状況ではないでしょう。一体、次の世代はどうなってしまうのか。僕らにはその責任があると強く思いました。つまり、日本は一体どうなるのかと。。。最近、若い人達のやる気、モティベーションダウンを嘆く声が聞こえます。その原因を作っているのは自分さえ良ければよい、自分の世代さえ良ければよいという文化の潮流ではないでしょうか。我々にその責任があるのです。

我々自身が変わる必要があります。できることは仕事を通じて、この潮流を変えていくしかないです。仕事の内容がどうなっているのか考えています。弊社の場合、Docえいくんや格安PACS等を通じて、医療業界のコスト削減に大きく貢献していきたいと真剣に考えております。これは医療業界の高コスト体質の改善に効いてくるものと期待しております。また、コスト削減のみならず、医療の品質向上にも寄与する仕組みを提案したいと思っております。できることはあくまで仕事を通じてしかできないのでここで全力であるべきベクトルに向かっていくしかないのですね。頑張ります。

2010年12月16日木曜日

デジタル名刺入れPITREC

KING JIM製のデジタル名刺入れPITRECを購入しました。本当に感激しています。これで名刺管理の面倒から一挙に開放されました。これまでも幾つか名刺管理ソフトを購入して行っていたのですが、必ず挫折していました。PCが無いとデータを読み込めないのと、見る時もPCが必要でした。ちょっとした空き時間を使ってデータをどこでも読み込めないのが、結果として名刺がたまってしまい管理が出来なくなってしまった原因でした。

それをこのPITRECが解決してくれました。サイズは通常の名刺入れと全く同じです。名刺をスキャンするための超小型カメラ(5mm四方)がついており、名刺を特定の場所に挟み、スキャンボタンを押すと、自動的に撮影、読込が開始され、あとは登録画面になり、読み仮名等を入力するだけです。名刺はデジタル管理され、DBとして使えます。名寄せ管理ができるので相当に便利です。

これで大学卒業後25年間の悩みが1つ消えました(笑)。このPITRECは今後の武器になります。

OsiriXのiPad活用例(手術室において)

OsiriXがインストールされたiPadの活用方法に関して思ったことです。東京都内の某大学病院にて現在、導入を検討して頂いておりますが、そこでの活用の主目的は手術中での画像の確認でした。患者さんへの説明の補足に使うことよりも、手術中での画像確認の方が利用価値があるとのことでした。なるほど~と思いました。

外科医が手術前にシミュレーションしたイメージと比較して手術を進められるのは大きなメリットではないかと思いました。画像が格納されたiPadを患者さんの体の上や横に置き、手術中の目線がずれない状況で実際と画像を比較しながら手術を進めていくことができるのですね。これは執刀医のためにもなりますが、見習い中の若手医師の学習にもかなり役立つのではないかと思いました。

手術室には他にも画像を確認できるモニターはありますが、執刀医の目線を変える必要があり、手術の手際が落ちます。その点、iPadであえば執刀医、周囲の若手見習い医師の目線を変えずに、画像を確認することが可能で、これは大変に便利でしょう。

当該大学病院でのこのようなアイデアは他大学でも検討されておりますし、師匠である杉本先生が国内外で既に実践していることでもあります。もはや、執刀医が自らのぶっつけ本番の職人芸に依存せずに、手術前のキチンとした画像シミュレーション、術中の画像と実際の比較等、キメ細かく進めて行くことが、手術の品質向上、若手医師へのノウハウの迅速な伝授、若手医師の成長を生み出す上で必要になっていくのではないかと思います。

脊髄脊柱管狭窄症

76歳の義理父に毎年慣例の腰痛が生じ、「1~2日寝て治す」と連絡があったのは2週間前でした。最寄りの総合病院に行って、X線撮影をして診察してもらったところ、「いつもの腰痛ですね。数日ゆっくり休んで様子を見ましょう。」との軽い返事でした。しかし、約10日経過しても治らず、むしろ悪化していくばかりでした。数日前に「歩行もできない状態だ」と連絡があったので、義理父宅に行ってみると、いや~大変な状況で、これがあの元気一杯の義理父かと思うほどでした。1人では歩行はできず、私が支えてやっと立っていられる状態でした。

神経ブロック注射でも打って、当面の激痛を抑えようと思い、最寄りの整形外科クリニックに行くことにしました。長い時間の触診の結果、院長先生曰く、「これは単なる腰痛ではない。脊髄に支障がある可能性がある。今、すぐにMRを撮って来て、またこちらに戻って来て下さい」と言われましたので、紹介状をもらい、2時間後に戸塚共立リハビリテーション病院にて、腰椎部及び頭部のMRI(1.5テスラ)撮影をしました。撮影終了後に、技師さんから「頭部は異常なさそうですが、腰は相当に悪そうですよ」と軽く指摘を受けました。覚悟して、クリニックに戻ると、先生はDICOMファイルが格納されたCD-RのViewerを起動して画像確認をした後、「う~ん、これは脊柱管狭窄症だ。痛みなどこの際、どうでもいい。膝下からの筋力低下が著しい。このままだと排泄行為に影響が出てしまう。神経に相当にダメージが来ているので即入院、手術しましょう」と言われ、横浜国立医療センターを週明けの月曜日に訪問しました。

診察の際、担当の整形外科の先生が、戸塚共立リハビリテーション病院で撮影したMRI画像が入ったCD-RをPCに入れて起動しようとしたのですが、なかなか数分経ってもViewerを起動することができず、「困ったな~、画像が見ることができない」と言って、動きが止まっている状態でした。そこで弊社のノウハウ登場(笑)。もはや黙っていることができず、「先生、こうしても見るのですよ」と操作方法を伝授致しました。そうすると、「イヤ~、助かりました。こうしても見るのですね~」と嬉しい返事です。そこでしっかりと、MR画像を見てもらい、「脊髄脊柱管狭窄症」で「即手術の状態だ。明日、手術です」と言われました。なお、診断の際は、X線フィルム画像はデジタイザーでスキャンされ、診察机のPACSのPCから見れるようにDBに格納されている状態でした。しかし、CD-Rに焼き込まれていたMR画像はDBに格納されず、CD-Rに格納されていた簡易Viewerにて画像を参照していました。この一連の流れは大変に勉強になりました。
X線画像では何の異常も無いように見えても、神経までは見えないのでやはりMRIの威力は相当に凄いです。MRI検査が無ければ、義理父は数週間後には垂れ流しになるところでした。X線画像では骨、椎間板の状態は悪くなく、年相応でした。しかし、MRI画像では脊柱管の神経がくたばっていることが明確に把握することができました。月曜日に診察、火曜日に入院、水曜日に手術という超特急の段取りでした。画像診断の重要性、有難さを今回は本当に感じました。

2010年12月7日火曜日

現在、過去画像比較の迅速性

最近、いろいろな読影医や病院とお話をしておりますと、過去画像・現在画像比較をいかに簡単に迅速に行えるかはDICOM Viewerの重要な機能だな~っと思っております。確かにそうですよね。予防医学の重要性が高まってきている中、経年変化をいかに精度高くおっかけていくかは極めて重要なことだと考えます。

OsiriXでも過去画像・現在画像の比較は以前に公開しました裏技を使い、簡単に行うことが出来ます。

http://sansei-medical.blogspot.com/search?updated-max=2010-11-11T13%3A02%3A00%2B09%3A00&max-results=3

過去画像・現在画像の比較のみならず、CR画像とCT画像、MR画像等の比較もワンタッチで行うことができます。マニュアルに明記されていない裏技を使うとOsiriXは本当に便利ですね! 何故、こんなに便利な裏技があるのにマニュアルに明記されていないのか不思議です。この裏技を現場の医師に伝達すると皆、喜びます。裏技というより早技と言った方がいいと思います。

但し、iPad版のOsiriXでも過去画像・現在画像の比較ができるといいな~って思います。今のバージョンでは未だ出来ません。ベッドサイドで患者さんに説明する際、比較が簡単にできれば本当に便利なのにと残念です。一刻も早い改善を望みます。

明日2010年12月8日から国際画像機器展2010がスタート

明日2010年12月8日から国際画像機器展2010がスタートします。弊社のパートナー企業であるNewton Graphics社がOsiriX、iPadを使ったOsiriXを展示予定です。弊社も説明要員としてスタンバイします。

なお、展示会の詳細は

http://www.adcom-media.co.jp/ite/

に明記されておりますので、ご査収の程、何卒よろしくお願い致します。

2010年12月3日金曜日

iPadのOsiriXでのDICOM動画像表示

XXX医科大学からiPadにインストールしたOsiriXで、エコーやアンギオのDICOM動画像を閲覧できないかと問い合わせがありました。結論として、「限定付きで可能」です。正確な時間軸に基づくものではないですが、iPadのOsiriXの画像表示画面で右スクロール、左スクロールのボタンを押し続けることによって「静止画像」を「動画像」っぽく見ることができます。但し、これは正確な時間軸に基づくものではないのでここはご留意下さい。

富士通ScanSnapS1500

従来使っていた富士通のScanSnapS200が壊れたので、上位機種のS1500に買い換えました。本当に業務効率が上がりました。スキャンスピードが圧倒的に早いのと、読取方向がいい加減でも自動調整してくれるところ等。弊社はペーパレスを心がけているのですが、それでも書類の山になっておりました。テーマ別に紙文書をデジタル保存しているのですが、S200では間に合わず、書類だらけで机の上が通常処理にも困るほどでした。S1500ならば、高速読取が可能で、保存前に勿論、S200同様にファイル名をキチンと明記できるのと、保存先を簡単に指定できるのでこれは今後の大きな武器になります。

いや~、便利になったものですね~。。。。。

2010年11月11日木曜日

ScanソフトとカラーインクジェットプリントドライバーソフトのConflict

以前にも投稿しましたが、複数のソフトをPCにインストールした結果、動作がしなくなるトラブルがまた発生。画像関連ソフトを複数インストールすることによるトラブルは本当に嫌なものです。

最初にインストールしていたのは、富士通の「ScanSnap」です。これでスキャンしておりました。遠隔読影でクライアント病院からFAX受信した読影依頼箋をこの装置でPDFにするのが目的でした。同じPCにCanonのMP-640のドライバーをインストールしたら、富士通の「ScanSnap」が全く使え無くなったのですね。これで困りました。対処として、優先順位が高いのが「ScanSnap」でしのたで、CanonのMP-640の関連ソフトをアンインストールしました。その結果、元通り、「ScanSnap」が使えるようになりました。トラブルの原因として、「ScanSnap」とMP-640の関連ソフトを同じPCにインストールしたことが原因であることが間違いないと想定します。残念ながら、MP-640は他のPCで使えるように設定せざるを得ませんでした。

う~ん、画像ソフトの同居は本当に難しいな~。目的に応じて使用ソフトを異なるPCにインストールした方が無難かなと。弊社では、クライアント病院と通信しているので、この点は注意しております。PCだらけでスペースの効率性は大分落ちるのがネガティブですが。。。。

OsiriXからiPadへのDICOM画像の送信の仕方

これまでiPadにOsiriXからDICOM画像を取り込む際、iPadのQR機能を使っていました。しかし、よく考えてみるとこの方法は現場での業務効率を考えた場合、非常に段取りが悪いと思いました。iPadからQRをかけた場合、サーバーに格納されているDICOM画像が一挙に一覧表としてiPadに表示され、そこから選択したダウンロードすることになりますが、よく考えてみますと、その業務フローは大学病院や大型病院では段取り効率が悪過ぎて話になりません。。。。

やはり、サーバーやViewerからiPadで閲覧したい画像だけを選択して、DICOM Storageするのが最も効率的だと考えます。一番早いのは、OsiriXからiPadにDICOM Storageするのがよいと思います。その場合は、下記の方法が早いと思います。

①DB一覧から「アルバムとソース」ボタンをクリックします。
②ソース欄に送信先のiPadが表示されます。iPadが複数ある場合は、送信先のiPadに検査画像をドラッグします。
③「送信」ボタンをクリックします。

以上です。上記でなくても、DB一覧から「送信」ロゴをクリックして、「送信先を選択」から送信先のiPadをプルダウンで選択して、「送信」ボタンをクリックしてもいいです。

上記の内、やりやすい方法がよろしいかと。。。。

OsiriXでの現在・過去画像比較の裏技

OsiriXを使って現在画像と過去画像を比較する方法です。マニュアルに恐らく記述されていないだろう早業です。師匠であるNewton Graphicsの菅野社長も知らなかった技です(他のユーザーで知っている方がいましたらごめんなさい)。

通常の推奨パターンでは、DB一覧画面で「Command」キーを押しながら、比較したい検査を選択して、「2Dビューワー」ロゴをクリックします。しかし、このやり方では、いちいちDB一覧画面に戻らないといけないので面倒ですね。他のコニカさんのViewer等では、「過去比較」といったボタンが用意されていることが多いです。その場合はこの「過去比較」ボタンを押すと、CT画像ならば過去の直近のCT画像が出てきますし、CR画像を見ていれば、過去の直近のCR画像が出てきます。

OsiriXではこの「過去比較」ボタンが無いので、他社のViewerよりも面倒臭いな~と困っていました。しかし、裏技を使うとこの面倒臭さが一挙に解消したのです。裏技は以下の通りです。

①まずは、過去比較をするしないに関係無く、見たい検査画像を見る。
②そうすると見ている患者に関して、撮影した過去の検査(CT、CR、MR等何でもあり)のサムネイルが左側に表示される。
③並列表示、比較したいサムネイル画像を右ワンクリックする。
④そうすると、現在画像と過去画像を並べて表示される。この時、過去画像という定義に係らず、単に並べて閲覧したい検査同士を並列表示すると解釈した方がよいでしょう。同じCR胸部画像の現在と過去であってもよいですが、例えば、CRの胸部画像とCT胸部画像を並列表示したり、CRの骨画像とMR画像を並列表示したり。。。。
⑤つまり、並列表示で見たい画像を単に右クリックして並べるだけです。
⑥マニュアル操作ですが、OsiriXのこのやり方はフィルムを手でシャウカステンに並列表示させる感覚に極めて近いと思います。う~ん、納得です。。。。。これは便利だ。。。。。

どうでしょうか。極めて簡単でした。これまでの苦労は一体何だったのかと。。。。

2010年11月7日日曜日

光インターネットといえども。。。。

千葉県富津市の新規開業病院で弊社の遠隔読影サービス「Docえいくん」を利用して頂くために暗号通信設定をして参りました。光ネクストのユーザーです。しかし、しかしです。その通信速度の遅いこと。これには驚きました。50MB程度のデータを送るのに軽く10分以上かかってしまうのです。通信速度を測定してみると、ダウンが40Mbps、アップが8Mbpsでかなりの差がありました。光だと通常、ADSLと異なり、アップもダウンも大きな差が無いのですが、富津市のある地域の特性でしょうか、アップとダウンで相当な差が出ております。

又、光ユーザーからの弊社へのDICOMデータの送信でも時間帯によって相当な差が出ている現状です。名古屋市の病院から弊社へのDICOM通信では、同じデータ容量で朝9時半頃の送信では1分かからないものが、夕方の4時では10分以上かかってしまうことが多いです。通信速度の測定を測定ソフトで行っても、遅くはないのですが、実際の送信では10倍以上かかってしまうのですね。。。。やはり、地域の込み合いが半端なものではなくなっているのでしょうか。。。。弊社の社内のシステムには何の問題も無いことは確認できました。弊社としてはこれ以上の対策がとれないので、地域の光通信網が一体どのように他ユーザーと帯域を共有されているか。。。。これは是非、知りたいところです。

NTTのサービスでVPNワイドという安いIP-VPN商品がありますが、これはNWに参加しているユーザーが皆で帯域を共有化する仕組みになっています。遠隔でPACSを構築する際は、サーバーセンターへのDICOM通信が殺到すると通信速度が相当に遅くなる可能性が高いでしょう。弊社が読影依頼しているパートナー読影センターの場合は、帯域を共有化する仕組みではなく、サーバーとクライアントを1本毎にNWする仕組みなので、通信速度はべらぼうに速い!です。しかし、その分、価格もべらぼうに高い(泣き笑い)。価格には参りますが、マンモ画像。CT64列ユーザーの画像等、データ容量が大きい通信を行う場合はあっという間に送信終了してしまいます。トラフィックが込み合う夕方以降の通信の場合、この恩恵はやはり大きいですし、大型総合病院の業務効率向上には効いてくると思います。

第1回Team OsiriX Japan Meetingの感想

神戸大学杉本先生の音頭の元、発足したTeam OsiriX Japanが2010年10月16日(土)に横浜パンパシフィックホテルでユーザーミーティングを開催しました。多くのOsiriXユーザーから医療現場でOsiriXをどのように活用しているかプレゼンがありました。ユーザーには個人のクリニック、中小総合病院、大手総合病院、大学病院等が含まれます。小から大までOsiriXのユーザーが現場でどのように活用しているかプレゼンがあったのです。

結論として参加費用3千円は余りに安すぎると感じたほど、素晴らしい内容のプレゼンばかりでした。参加費用3万円でもおかしくないほど、品質が高く、参考になる発表ばかりでした。参加したドクターは皆、発表内容にうなされるばかりで、感嘆している方が大変に多かったです。背後から熱さを感じたほどです。へえ~、ウワア~。。。。という声が頻繁に聞こえてきました。正直、ここまでユーザーが努力しているとは予想しておりませんでした。医療現場での若手教育への活用、手術前のシミュレーション、読影診断、患者さんへの説明、遠隔コミュニケーション、手術中の手技の確認、学術論文作成のための分析ツールとしての活用等、これでもかこれでもかというぐらいにKOパンチを食らいました。余りに地に足の着いた活用に驚き、地面に叩きつけられたような気がしました。予想を遥かに超えたユーザーの努力には感嘆するばかりでした。

OsiriXを推奨していますが、これは本当に自信になるものです。共通して言えるのは、ユーザーが超真面目な本物志向であることでした。OsiriXを医療の品質向上のためにどのように活用するかの1点につきます。医療の品質と言ってもいろいろな意味があります。見立て・診断行為の品質、治療行為(手術行為も含む)の品質、患者さんへの説明行為の品質、若手ドクター育成行為の品質等。。。。。 これら全ての品質向上にOsiriXをどのように活用しているか。。。。しかも、品質向上を経済的にどのレベルのコストをかけて実現していくか。。。OsiriXはフリーソフトです。しかし、世界で一番ユーザー数が多いDICOM Viewerであろうと思います。世界中のノウハウが凝縮されているフリーソフトです。侮れないな~と改めて思いました。ITの知識が多少あれば、凄いことが無料でできてしまうのですね。ユーザーの大半がコストはパソコン代だけで、いわゆるソフトにかかる費用を殆ど負担せずに仕組みを構築している先です。

凄いことを格安で作ってしまおうぜというMovementです。このMovementが大きくなると医療業界におけるコスト削減に大きく寄与することになるな~と改めて思いました。このMovementはわが社の社是とも合致するものです。よ~し、頑張って行こうと、Meeting以降、気持ちを引き締めました。

ちなみに発表された課題を下記に挙げます。

(1)OsiriXを用いたクリニックのiPad活用例
(2)OsiriXがつくる外科医目線と指導医目線:実践的手術シミュレーションと医学教育への活用
(3)Virtual Endo-Urographyによる後腹膜鏡下手術ナビゲーション
(4)乳癌領域のおけるOsiriXを用いた3D Image Reconstructionの有用性
(5)乳癌手術における術中画像支援 - Image Overlay NavigationとComputer Aided Surgery
(6)OsiriXを使った人体解剖とCTの統合による先駆的医学教育
(7)OsiriXによる医学教育 - ファイルメーカーとOsiriXの統合
(8)心血管系3D画像診断 FOVIA's HDVR OsiriX Plug-Inを用いた3D Visualizationの新しいかたち
(9)OsiriXの術中3DCT構築を用いた胸腔鏡下肺区域切除術
(10)Volumetryによる肝硬変の肝・脾容積測定の定義 - OsiriX画像解析の臨床研究への応用
(11)OsiriXを用いた整形外科領域における3次元画像構築

マンモグラフィの遠隔読影、通信速度、DICOM保存の原理原則

10月から開始したマンモグラフィの読影サービスが順調です。今のところ1回のオーダーで20人前後ぐらいの依頼があります。問題は通信速度かなと思っております。光インターネットでの暗号通信でも20人前後のマンモ撮影画像のDICOMファイルだと1枚12MB程のデータ容量となります。1人あたり2方向で左右だとすると、1人分のマンモ撮影画像で約45MBの容量となります。それが20名分となりますと、1回の送信で900MB程度となります。約1GBなので結構なボリュームと言えるでしょう。これを暗号通信するので、暗号化や暗号をほどく時間を加えるとそこそこの通信時間がかかってしまうのが課題です。通信の際は、データ圧縮等の技を使えば、通信時間は短縮可能でした。

ある病院では、サーバーのHDD容量を節約するために、サーバーに格納する時に非可逆の圧縮方式で格納している先がありますが、これはやはり読影の際にまともな画像にならないのでお薦めしません。やはり、世界基準ではDICOM画像は非可逆圧縮での保存はまずいでしょう。読影、診断の際に品質の低い写真を見ることを強いられるのは、サーバーの容量節約という経済行為ではポジティブであったとしても、医療行為としては大変にネガティブです。本末転倒と言えるでしょう。。。。

やはり、医療の本質は正確な見立て、診断から始まるので、この原理原則を見失ってはいけないと思います。PACSによっては、この原理原則を遵守していないものがあります!! 残念ながら。。。。。

2010年10月15日金曜日

Docえいくんでマンモグラフィ読影、心臓CTを開始

弊社遠隔読影サービスでようやくマンモグラフィの読影サービスを開始致しました。健診マンモグラフィです。1年以上かかりました。。。。A認定の読影医の診断です。健診センターからのニーズに応えるためにようやくスタートできたのは大きいです。又、心臓CTの読影も開始しました。心臓CTの読影では3D画像も作成致します。心臓CTはCT64列ユーザーが主体になると想定しています。

健診マンモグラフィは読影のガイドラインに従ったアウトプットを出します。心臓CTは撮影そのものが難易度が高いのでさほど多くの依頼を想定はしておりません(苦笑)。64列CTのユーザーであれば、循環器専門医、看護師、心臓CT撮影スキルのある技師のスクラムによるチーム運営がキチッとできれば心臓のCT撮影は可能だと思いますが、患者さんの状態におうじてβブロッカー等の投与をタイミングよく実施する必要があるので撮影は相当にタフになると思います。心臓CTの場合、いい画像を撮ろうとすれば専門医、習熟した技師のリアルタイムな協業が必要ですので、これが可能な病院はさほど多くないと思います。弊社の取引先で茨城県神栖市所在の鹿嶋ハートクリニックが心臓CTに力を入れている数少ない病院ですが、院長、技師共に腕は相当なものです。撮影技法、撮影後の3D画像作成共に信頼できる先だと感じています。心臓のCT撮影を希望する患者さんは是非、鹿嶋ハートクリニックに行って頂きたいです。しかし、東京からだと遠いです。車で約2時間かかりますので無理か。。。。。。

2010年8月10日火曜日

OsiriXとdcm4cheeの本格普及への動機付け

昨日、ある病院関係者と討議を行いました。DICOMサーバーの価格が余りにも高いことをお伺いしました。DICOMサーバーはDBの容量が3TBでRAID5になっており、画像部分のHDDへのバックアップは無しで単独ドライブのDATテープのみのバックアップです。価格を聞くと、何と----円で驚きました。一桁違うのではないかと。。。。画像部分のバックアップがHDDでは用意されておらず、DATテープだけであれば、メインHDDにもし何か生じた場合、いくらRAID5でもどうなってしまうだろうと不安に思いました。私はRAID5は信用しておりません。HDDなど数年経てば確実に故障するし、2つ以上のHDDが故障することなど十分に想定できるからです。

弊社が考えるdcm4cheeでのサーバー構成ならば、実質DBの容量が12TBでデータ部分は外付けのRAID6のHDDに対してバックアップが可能です。かつ、テープバックアップも単独ドライブではなく、14スロットのLTO テープライブラリーを用意することが可能です。しかも、彼らの6分の1程度の価格で。。。。。

医療業界においてITはあくまで黒子的役割です。その黒子の金額が大きく、医療装置よりも高くなってしまっております。弊社の考え方として、サーバーやViewer等のPACSはあくまで黒子なので費用は限りなく安価であるべきだと考えております。そこで費用をかけるぐらいならば、患者さんの病巣を見つけるMRやCT装置、エコー装置をもっといいものにするべきだと。患者さんからすると高級なCTでも性能が低いCTでも、撮影された場合はさほど金額が変わらないです。現在は撮影料はシングルCT600点、16列未満のマルチCTが820点、16列以上のCTマルチが900点ですね。つまり、シングルCTと16列CTの差が300点です。これを患者負担にしますと、300点×10円×30%で僅か900円しか違わないのですね。下手すると、dcm4cheeのサーバーにすればシングルCTではなく、16列のCTが購入できてしまうぐらいですよ。。。。

あくまで医療なのですから、患者の病巣がより発見できる装置を病院には導入して欲しいです。そういう面では、OsiriXとdcm4cheeサーバーの組み合わせのPACS構築は、医療機関に大いに貢献できるものだと思います。

2010年8月7日土曜日

OsiriXのオフ会への参加、感動、感心

2010年7月31日(土)に、OsiriXのオフ会が神戸大学杉本先生のお声がけの元、開催されました。参加メンバーはOsiriXを既に活用している開業クリニックの先生、大学の読影医、病院外科医、システム開発者等、多数に至りました。皆がOsiriXの長所を理解し、OsiriXを活用し、医療業界に貢献できればというスタンスの方ばかりでした。会議では、現在、OsiriXをどのように活用しているか報告がありました。どれもが医療業界の質向上、ノウハウの共有化、医療の若手育成、治療の質向上につながるものばかりで、参加者の真摯な姿勢に感心するばかりでした。

今後、Team OsiriX Japanとして我が国における普及活動に励む予定です。当該ブログで、Team OsiriX Japanの活動報告も取り上げていきたいと思っております。

やはりOsiriX恐るべし

OrisiXのDICOM通信機能、QR機能に改めて感心!! 田園調布の弊社取引先クリニックの院長先生は肺の専門医ですが、私が一番憧れている、尊敬しているドクターです。医療に対する姿勢、専門医としてのスキル、医療業界に対する貢献心等、このような医師が世の中を良くするのだ!と思っております。この先生に遠隔で読影をお願いする仕組みを作りたいなと思っておりましたが、ここでまさにOsiriXの登場となりました。インターネットVPNのインフラを構築し、弊社のOsiriXから先生のクリニックのOsiriXにDICOM Storageしてあっさり終わりです。仕組みの構築は、弊社の切り札スーパープログラマー、プログラミングの奇才と呼んでおります小崎ちゃんが登場で、簡単にあっさりと作ってしまいます。いや〜、こんなにあっさりとできてしまうとは。。。OsiriX恐るべしですな〜。。。あとは小崎ちゃん、頼みます! 

OsiriX師匠の神戸大杉本先生が札幌へ!

OsiriXの師匠である神戸大の杉本先生が、これまた師匠のニュートングラフィックス社の菅野社長の支援の元、札幌で講演会をします。下記の通りです。是非、よろしくお願いします。早い者勝ちですぞ!!


2010.8.13  18:00- 札幌 かでる2.7道立道民活動センタ-550室
iPad手術、iPad医学教育などで今話題の無償医療画像解析アプリ
OsiriX
を、すぐにはじめられるセミナーです。本邦初の日本語解説アプリも公開。最先端医療の一端が自分の手元で体感できるチャンスです。医療関係者をはじめ医療とコンピュータ、医療画像解析、OsiriX興味がある方、皆様ふるってご参加ください。
対象:医療とコンピュータ、医療画像解析、OsiriXに興味がある方。(医療関係者が中心)
定員:約40名様 (先着順)
主催:Team OsiriX Japan 代表 杉本真樹 (神戸大学内科講師・医師・医学博士)
共催:ニュートン・グラフィックス
お問い合わせ:ニュートン・グラフィックス 担当 桜庭 (代表:011-280-1511)
info@newton-graphics.co.jp会費:一般1500円・学生1000円
特典: OsiriX Navigator デモ冊子,  OsiriX スタートブック

iPad、OsiriXを使った画像閲覧

iPadにOsiriXをインストールして、DICOMサーバーからCT画像やMR画像をQRする練習をやっております。プロの肺専門医に見せたところ、「いいね〜」とレスが来て嬉しい〜です。専門医曰く、「これがあれば従来と異なり、ちょっとした喫茶室や小部屋で他の専門医の意見を聞くことができる。従来は画像は限られた閲覧室で限られた状況でしか閲覧することができなかったが、iPadがあれば、もうそういうことは無い。プロ同士のちょこっとした会話、コミュニケーションの中にiPadでプロのちくりとする意見を聞くことができるようになる。これはとってもプロにとっては大切なことだ。自分自身のレベルアップにつながる。いいね〜」と。。。。私も同感です。プロというのは自分のスキルを高めるために、他のプロとのinformalな討議をあちこちでしているものですよね。コーヒー飲みながら、酒飲みながら、食事しながら、あるいはゴルフしながら、あるいはヨットに乗りながら。。24時間、365日、いつでも仕事モードに入れるぐらいにセンシティブに考えているのがプロです。時間、生活ぶりにメリハリがあっても、いつでも臨戦体制にいると考えております。私もそうありたいと思っておりますが。。。。。iPad版OsiriXがプロの専門医のスキルアップに貢献するものと思うのです。使い方によっては武器になると考えます。

2010年7月26日月曜日

64GBのiPadの購入

習志野台整形外科内科の宮川先生、Newtonの菅野社長の影響を受けて、64GBのiPadを購入してしまいました。購入後、すぐにOsiriXをインストールし、dcm4cheeのDICOMサーバーやOsiriXのクライアントPCから、MR、CT、CR、内視鏡画像、エコー画像をQRかけて遊んでみました。かなり楽にQRできて面白いですね~。CR画像は難しいですが、CT画像ならばこのiPadで読影が出来てしまうと思えます。実際にはiPad端末で読影をすることは無いと思いますが、これぐらい簡単に画像のやり取りができてしまうと、何らかの用途開発が出来そうです。

医療画像の他、藤沢周平の小説をダウンロードしてみました。疑問に思った言葉はすぐにウェブ検索をかけることができる機能は大変に便利です。これまでわからない言葉があった時は、自分の場合、ウェブで調べていたので、連動しているのは便利過ぎる!!! 

ビジネスでのプレゼンにもかなり使えそうで、頼もしいです。

iPadを日常診療に使っている習志野台整形外科内科の事例

大変にお世話になっている習志野台整形外科内科の宮川先生がミクスオンラインの記事に掲載されました。以下、引用します。

http://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/39399/Default.aspx

(以下、2010年7月23日公開のミクスオンライン記事からの引用文)

日常診療にiPad導入 治療の見える化の一助に 習志野台整形外科内科

iPadを診療に用いるクリニックが日本でも出始めた。千葉県船橋市の習志野台整形外科内科(宮川一郎院長)ではiPadを3台導入。これまでイラストやパンフレットを用いて行っていた患者への医療行為の説明を、iPadによるCG動画に変えたところ、「患者さんの理解度が飛躍的に高まった」という。レントゲン写真やCT画像、MRI写真を3D映像で患者に見せることもでき、治療の見える化につながったとしている。

同クリニックでは多い日で、1日当たり330人が来院する。これまでは製薬企業の患者説明向け資料やイラストで患者に説明していたが、限られた時間の中で十分な説明ができないケースもあった。そこで関節の痛みの機序や医療行為などをCG動画で説明したところ、短時間でも詳細に伝えられるようになったという。製薬企業などに現在、CG動画の開発要請も行っており、実現すれば、患者へのより良い説明につながると期待している。

また、8月には待合室を含めた院内のIT環境をより改善し、既存の手書きの問診票から、iPadによる問診票システムに切り替える予定だ。院内のペーパーレス化に加え、電子カルテとの連結もスムーズにして、問診票のカルテへの転記ミスや聞き違いなどの防止に役立てるねらいだ。
 
(以上、引用記事でした)

2010年7月24日土曜日

画像ソフトとDVD作成ソフトのconflict

最近、主体で使っているWindows XP ProfessionalのPCが不具合だらけで閉口してます。原因は画像関連ソフトのインストールし過ぎのようです。Photoshop、Canonのデジカメ編集ソフト、DVD作成ソフト、動画編集ソフト、その他画像関連ソフトをガツガツ入れていて便利だったのですが、conflictを起こしてしまい、まずはCanonのデジカメ編集ソフトが消えてしまいました。これには参りました。使用するためには、動画編集ソフトをアンインストールする必要があり、アンインストールするとまた使用可能な状態になります。従って、使用目的に応じてインストールするソフトを区別するようにしました。参った、参った。複数のPCを相当数用意しないと業務が止まってしまうので注意が必要ですね〜。

iPad、iPhone用のOsiriXの活用方法

先日お邪魔した習志野台整形外科内科の宮川先生のiPadのOsiriXでQRができなくなるトラブルが発生。設定内容に間違いが無いと思うのですが、何故か、Retrieveができない現象が発生してしまうのですね。このトラブルは私のiPhoneでも発生し、私の場合は、iPhoneを再起動することで原因となっているメモリ不足を解消することで解決しました。しかし、宮川先生の同じ症状は再起動しても解決できず、Retrieveできない状態が続いています。設定内容に問題が無いのに、Retrieveできず、out of resourcesのメッセージが出るのは、メモリ不足が原因だと思うのですが。。。あるいは、他のプログラムをインストールしているので、それとconflictしている可能性もあるか。。。。宮川先生のトラブルを解決すべく頑張ります。

2010年7月23日金曜日

医師会肺がん検診2重読影

肺がん検診の2重読影を行うS市医師会様にナナオの300万画素読影モニターをOsiriXとセットで納品致しました。その読影現場に約3時間立ち合わせて頂きました。やはり、300万画素の品質はいいですね~。黒過ぎたり、白過ぎたりすることが多いアナログ写真と比較しても読影はやりやすいと思います。読影の際、躊躇無く診断できるレベルの品質です。但し、売り手としては、モニターのキャリブレーションが心配です。読影モニターの場合、長期間使っていると、どうしてもグレースケールカーブが動いてくるのか、購入当初の明るさや濃淡レベルが維持できないことが多いです。タイミングをみて、キャリブレーションをかける必要があります。キャリブレーションキットは1セットで15万円前後してしまうし、面倒な作業ですので、ナナオのサービスにやってもらった方がいいかもしれません。これならば出張費用込みで数万円の費用でできると思います。それにしてもプロフェッショナルの肺の専門家は凄いですね。毎日のように肺の手術を行っている先生でした。写真の読み方が深いです。まさにプロの中のプロです。肺がんや肺気腫等に関していろいろアドバイスを頂きました。このような凄い先生が2重読影をしているのであれば、S市の患者さんも安心です。大変に勉強になる一日でした。こんな凄い講義はそうは聞けないです。

それにしても、医師会が行う2重読影の意義は相当に高いと感じています。このS市医師会様の場合、凄腕の肺の専門医師が2重読影をしておりますが、現場を見て、大変に感心致しました。読影にかける情熱、意欲は勿論のこと、プロとしての自覚、専門知識にただただ圧巻でした。2重読影つまりプロのダブルチェックで確実に診断漏れは防止できると思った次第です。これは肺がん検診のレベルを大いに上げることに寄与するでしょう。このようなハイレベルな検診を超格安で受けることができる日本人は幸せです。何だかんだ日本の医療行政が言われていますが、いい点は間違いなくあると思います。日本の素晴らしい一面だと私は思っています。

iPhone、iPad用のOsiriXへのDICOMデータのRetrieve

OsiriXソフトをiPhoneやiPadにダウンロードするためには2,300円かかりますね。Macパソコン用のOsiriXは無料ですが、これは仕方無いか。。。 それで、OsiriXのクライアントPCやdcm4cheeのDICOMサーバーからDICOMファイルをQRかけて実験していたのですが、Queryが出来ても、
Retrieveが出来なくなってしまいました。AEタイトル、IPアドレス、ポート番号等の設定を再度確認してもどうしてもRetrieveが出来ず、苦しんでいたのですが、Newton菅野さんのアドバイスで一発解決しました。結論は、何とiPhoneやiPadのメモリ不足でした(笑)!!! 数時間も苦しみましたが、答は意外に簡単なところにありました。。。。情けない。。。。

2010年7月21日水曜日

冷却扇風機付きの防護衣

冷却扇風機付きの防護衣が懇意にしております保科製作所から発売になっております。弊社にも販売推進用のサンプルを届けて頂きました。これがまた面白いのです。防護衣の中に冷却用扇風機がついており、汗知らずです。背中、脇、首元にス~っと冷たい空気が流れる仕組みで、アンギオ室で長時間いる医師、技師にぴったりですね。彼らの滴り落ちる汗を見ていると、是非とも、これを着用して欲しいな~って思います。高いですが、汗知らずです。私もこれを来て、蒸し暑い街中に出て行きたい気分です。

DICOMサーバーなのにQRさせてくれない!

最近、つくづく思うのですが、病院内にあるDICOMサーバーにQR接続させてくれない仕様になっているものがいかに多いことかと。先日もある診療所でDICOMサーバーにQRできないとの悩み相談がありました。訪問して見ると、DICOMサーバーとDICOM Viewerが同じメーカーのものであればQRできますが、他社のViewerであるとQRそのものができなかったりします。これでは何のためのDICOMサーバーなのかと。DICOMサーバーというのは、いろいろなクライアントにServeするためのものです。いろいろなクライアントからQRかけられてもそれに応じるのがサーバーですよね~。同じメーカー同士の限定付きサーバーということになります。困った話が多いです。dcm4cheeやOsiriXの長所はそれとは真逆で、DICOM接続がいとも簡単に出来てしまうし、QRも簡単です。クライアントのOsiriX自体をサーバー化して使うこともできます。DICOMの送受信、QR機能共に、サーバー、クライアント端末全てに附属しており、どの端末からどの端末に対しても、通信できてしまうという優れ物です。これに慣れてしまうと、他のサーバーやクライアントに触れた時、あれも出来ない、これも出来ないということのオンパレードになってしまいますね~。ある意味、困った、困ったです。

CT16列のユーザー病院

千葉富津市まで約100kmかけて、弊社遠隔読影事業のDocえいくんの説明に行って参りました。100kmはキツかったです。東京都心までの戻りの最中、1時間以上SAで眠り込んでしまいました。CT16列のユーザー病院ですので、スライス数は相当に多くなると推定します。千葉のクリニック、病院さんでは小型病院でも16列、64列がおり驚いております。東京と比較して、スペースが確保できるという利点はありますが、ここまでの気合いの入った投資を行う先生方に拍手! しかし、やはり16列は画像が綺麗です。

クールスタンバイ用のMacmini

う~ん、dcm4cheeのDICOMサーバーに支障が生じた場合の対処はクールスタンバイとホットスワップをフル稼働がいいかなと。サーバー自体は、XServeかMacProにしておき、Macminiをクールスタンバイ。外付けHDDはHDDをホットスワップのRAID6(内、2基をホットスタンバイ)、RAIDコントロールをDualのホットスワップ、電源もDualのホットスワップにしておけば相当なリスク低減ができると。現在、HDDのホットスワップごっこで遊んでいます。しかし、ホットスワップは便利ですね~、やはり。これならばPCに疎い女性事務員でも交換が簡単です。

dcm4cheeバックアップで悩むこと

dcm4cheeのDICOMサーバーの設計で相変わらず苦しんでおります。DICOMファイルやDBのバックアップに使うソフトに関してです。NetVault等の汎用ソフトを使うべきか、あるいはUNIXコマンドで設定してしまうか。。。LTO装置にバックアップするのでも、UNIXコマンドだけで可能ですが、社内での業務汎用化、協業会社との業務汎用化・標準化を考えるのであれば、NetVault等の汎用ソフトを使った方が便利かと。。。 データ復元時の稼働可能性を考えると、さらに、バックアップ時のdcm4cheeの停止の必要性、MySQLの稼働停止の必要性等も悩みです。NetVaultでは、MySQLのオンラインバックアップも可能ですが、Mac版OSでは対応ソフトが無いのが悩みです。この悩みの解決にあと数ヶ月かかりそうです。。。キツイな~

習志野台整形外科内科の宮川先生に感謝、拍手、OsiriXとiPad

昨日、習志野台整形外科内科に行って参りました。Newton Graphics社の菅野社長、その他大勢で(笑い)。訪問目的は、習志野台整形外科内科のOsiriX端末、iPad(計10台を予定)のDICOM QRを目的した無線接続のためです。コニカ社のCRからOsiriX端末にDICOM出力をし、OsiriX端末をサーバー化し、そこにiPadからQRをかけて、DICOMファイルをゲットするという。何のためにそんなことをするのか、院長の宮川先生に確認したところ、なるほど納得する答が返ってきました。患者さんの手術をする際、iPadを患者さんの横に置き、画像を見ながら、手術をしたり、理学療法士の方が画像を見ながら、施術を行ったりと。あくまで治療クオリティの向上のためと。画像を見ながらの手術、施術により治療クオリティの向上につなげていくことがメインですが、同時に患者さんにiPadを持たせ、自らの病気のこと、治療方法のことを動画像を見ながら、確認してもらうことも大事だと言っておりました。診察室のパソコンの動画像を見せるのではなく、患者さん自らがノートをめくるがごとくiPadを使い確認作業を行うことで、患者さんの意識レベルが向上すると。。私もこれには同感です。患者さんの当事者意識の向上は、病気に対する意識の向上、治療に対するモティベーション向上につながるでしょう。OsiriXとiPadの組み合わせに感心致しました。早速、僕もiPadを購入しますね。自ら使い込んでいかないと。。。。

宮川先生、本当にどうも有難うございました。患者さんが超多いのもうなづけます。

dcm4chee恐るべし

OsiriX、dcm4cheeの師匠であるNewton Graphicsの菅野社長から実務講義を受けました。他社のDICOMサーバーからdcm4cheeにデータを丸まる移管する方法に関してです。例えば、DICOMデータ、データベースのデータが6TBある等、大量にデータがある場合、どうやって迅速にデータ移管を行うか。。。 dcm4cheeを使って、他社サーバーからの乗り換え実績が多数あるNewton菅野さんのアプローチは素晴らしい。dcm4cheeのdcm4cheのDICOMコマンドで見事、一挙に乗り換え成功! 参りました。これで、データの乗り換えの心配が消えました。しかし、dcm4cheeは便利です。乗り換えがこれだけ簡単に出来てしまうと。。。。

2010年7月19日月曜日

読影センターの先生ありがとうございました

7月17日土曜日はいつも弊社の遠隔読影事業「Docえいくん」でお世話になっている読影センター(名古屋城北放射線科クリニック)の読影専門医の方々に挨拶に行って参りました。センター移転のために新しい事務所を拝見に行って参りました。大学でそれなりの実績のある方ばかりなので安心しております。やはり読影現場を見るとこちらも気合が入ってきますね! 遠隔読影事業「Docえいくん」は彼らの真摯な仕事、責任感で成り立っている事業です。なお、DICOMサーバーの運営方法、管理方法もいろいろアドバイス頂き、感謝、感謝です。有難うございました!

サーバー用HDDに関して

サーバー内やデータ保管用の外付けHDDに使用するHDDは全て同じものにする必要がありますね~。ホットスワップ対応になっていて、HDDが破損した際、別なメーカーのHDDや同じメーカーでも異なる型番のHDDをスワップした場合、RAIDが機能しなかったり、認識が不安定になったりと。。。従って、サーバー内のHDD、外付けHDDのHDDは全て同じメーカー、型番のものにしておき、いざという時にいつでも交換できるような体制にしておくことがやはり望ましいかなと痛切に思っております。RAID5でもRAID6でも、HDDに支障が生じた際、交換差込みまで多少のユトリはありますが、同じHDDを入手するまでは通常であれば数週間時間がかかってしまいますので、入手するまでにもし他のHDDに支障が生じた際はデータ全滅のリスクがあります。これを思うと怖くて眠れませんよね。ですから、同じメーカー、型番のHDDをたくさん在庫しておき、支障の際はいつでもスタンバイ、交換の段取りになっていないと意味が無いです。この点、留意して参ります。

MacとWindows

最近、Macはここ数年で大分、良くなってきているな~と思っております。UNIXベースなので、OSが安定しているし、Windowsと異なり、時間が経つと極端に速度が遅くなるという現象も無いです。Windowsの場合、購入して1年も経過すれば相当に遅くなりますよね。これは避けることができないWindowsの欠点だと思います。メールや文字入力の際に相当にイライラすることが多いです。そのような時は一度、電源を消して、再起動かけたり面倒です。自分の場合、特にメールソフトやワードを使う時に動作が極端に遅くなり、業務遂行が困難になる時があります。購入して約1年経過したぐらいですが、もうそのような現象が出てきます。社員の中には再インストールしている者もいます。私もどれだけ再インストールしたいと思ったことか。。。昔のMacはUNIXベースではなく、純粋MacOSだったですが、その時は頻発する爆弾に苦しみました。今は皆無に近いです。もっとも、用途をかなり限定して使用はしていますが。。。

Macmini侮れず

MacminiにOsiriXをインストールして使用していますが、実はMacminiはビデオ2系統の出力が標準でできるのですね~。ビデオカードを増設しなくても2画面構成ができるのが嬉しいです。しかも、ナナオ等のキチンとした医療用読影モニターの接続も専用ビデオカードを追加で購入せずとも、接続設定ができてしまうというメリットがあります。これは本当に買いです(笑)。弊社の場合、社内にDICOM Viewerが全部5種類あるのですが、今は、Mac用のOsiriXしか使っていないです。過去画像との時系列比較やその他の設定も本当にやりやすく、これに慣れてしまうと他が使えなくなってしまいました。OsiriXを使い始めてもう1年になろうとしていますが、今のところ、他のViewerに浮気する気持ちはありません。

LTOテープからのデータ復元に関して

DICOMサーバーの画像データやDBをLTOテープにバックアップするのは多くの病院で行われている手法であると思います。しかし、障害の際に、実際にデータを復元できるかどうか試している病院は皆無です。というよりも未だそのような病院に出会ったことがございません。というよりも、バックアップはとっていても実際の障害がまだ無いので復元する機会がそもそも無いと言った方がいいでしょう。実際の障害があった病院に一度だけ会ったことがありますが、テープからのデータ復元ができず困ったそうです。しかもその困り方が半端なものではなく、半年前後、回復に時間がかかってしまったようです。半年経っても完全に回復したというわけではないそうです。私はテープからのデータ復元にはかなり神経質になっています。社内で復元の練習をしていても、できる時、できない時があり、それが何故なのかを調査しております。バックアップソフトにもいろいろな癖があります。バックアップの状態が多少不安定になっている際は、復元もできないことが多いですね~。としますと、いかに完璧にバックアップを取るかということになります。完璧にバックアップをとれていれば、復元も完璧にできる可能性が高いと。。。何か変な感じがしますよね。「完璧に復元ができる可能性が高い」という表現が。。。とすると、完璧にバックアップがとれていても、復元ができないことがありうるという意味になってしまいますから。実際、社内の練習ではそうです。完璧にバックアップが取れていることと、復元は別問題です。バックアップ時のサーバーの状態がどうであったかにもかなり依存します。何度も何度も実験をしているのですが、この問題の解決に向けてノウハウ構築に時間がかかると考えております。「バックアップ」、「復元」はそれだけ高いノウハウを必要とする地味な仕事だと考えております。その割にあまり評価されないというか、評価されずらいというか。。。。安心して仕事をするためにもこのノウハウの蓄積は極めて重要だと思っております。

DICOMサーバー、DICOMビューワーのQR機能

最近、いろいろな病院に入って、DICOMサーバーやDICOMビューワーを見させてもらっていつも思うことがあります。QR機能が開放されている病院がいかに少ないことか。。。。 自社のDICOMサーバーとDICOMビューワーの組み合わせ以外はQRに対応できなかったり、できても相当な費用(100万円前後)のQR設定費用がかかったりと。設定に関わる時間は約10分前後しかかからないものであっても、QR設定費用が法外にかかったり、病院の資金繰りに影響を与えそうなことが実に多いな~と感じています。DICOM接続ライセンス料も異常に高いですね~。医療業界のこのような設定費用やDICOM接続ライセンス料の高さには本当に驚いております。私はもともとが医療業界の人間ではないので、医療業界の常識がどうも理解できず苦しみます。まさに医療業界の常識は他業界の常識とはかけ離れているところもあると感じております。このへんの価格設定に疑問を感じる病院様が多いことを感じております。弊社も何とかこの点の課題を解決できるような事業を展開していければと考えております。これからの病院経営においては、質が高い医療をどのように低コストで実施するかが鍵の内の一つであるでしょう。病院経営も民間企業と全く同様な経営手法が求められている時代です。当然、同じことをするのにコストがかからない方法が無いかどうかを調べることは必要な時代だと感じています。従来型の経営ではもはや資金繰り的に相当にキツイと思います。あたり前と言えばあたり前でしょうけど。。。陳腐なコメントでした。。。。

2010年7月7日水曜日

dcm4cheeのDICOMサーバーとアップルのOsiriXのDICOM Viewerの組み合わせ

dcm4cheeのDICOMサーバーとアップルのOsiriXのDICOM Viewerの組み合わせはやはり最高だと思っております。大手企業のPACSやサーバーを販売してきた我が社のこれまでの事業スタイルを覆すほどのインパクトのある組み合わせです。構築費用がべらぼうに格安となること、その後の拡張性が高いこと、モダリティの接続が簡単で費用もかからないこと、クライアントViewerが増えても接続が簡単で接続費用がかからないこと。何より大容量のデータベースが超格安で構築できること。メリットを挙げれば相当数出てきます。デメリットはdcm4cheeOsiriXもオープンソースのソフトであることです。大手企業のバッチリとしたサポートが受けられないこと。これは欠点でしょう。しかし、Linuxと同様でオープンソースのソフトに対する偏見さえなければお堅い医療業界と言えども、使っても問題無いと思います。万が一のリスクがどういうものがあり、それに対してどのように対処するかを事前に想定して決めておけばよいと考えます。弊社では、障害時の対応マニュアルを作成しております。どのような障害が予想され、その障害に対して、どのように対処すればよいのかです。覚悟を決めて、コストを劇的に下げるのも手だと考えております。

サーバーのバックアップに関して

最近、サーバーのバックアップ、データの復元に関してはまっております。弊社の事業の中でDICOMサーバーの構築、販売がありますが、その際にもデータのバックアップやデータの復元は極めて重要なことであると考えております。データをどのようにバックアップするべきか、RAIDはどのように組むべきか(RAID0、RAID1、RAID5、RAID6、RAID10等)、RAID カードを使ったハードウェアRAID、ソフトウェアRAID、外付けHDDへのバックアップ、LTOテープライブラリ装置、LTO単独ドライブ装置、バックアップソフト(NetVaultは代表的なソフトです)等、検討しなければいけない点が盛りだくさんあって実に面白いですね! 営業時間終了後の深夜にOSが壊れた場合、データ格納部分が壊れた場合等でいろいろとデータの復元を試みて、どれが一番効率的な復元方法なのか検証して遊んでいます。データの復元が出来ないことがあったりして、その原因を探ったりと。。。。真剣にはまっています。こんなことに病的にはまっているSI屋はあまりいないだろうなと。。。しかし、これはサーバー運営では極めて重要なことであり、このノウハウ蓄積は弊社の差別化ポイントになると思っております!

画像品質に関して思うこと

いろいろな病院やクリニックで胸部X線画像を読影している先生から意見を聞いて来て思ったことがあります。胸部X線画像の品質に関してです。DICOM Viewerで見るデジタル画像、CRフィルムの画像、アナログフィルムの画像のどれが一番、品質が良く、見落としが無く、誤診のリスクが低いかという点です。多くの医師、技師の方の意見では、自動現像機の精度管理(現像液、定着液の鮮度管理を含む)がバッチリ出来ていて、撮影手技が完璧であり、X線装置の状況も完璧であれば、アナログフィルムの画像品質が一番高く、次がCRフィルムで、最後にDICOM Viewerのデジタル画像だと。。。。しかし、現実的には自動現像機の精度管理が厳密になされることは大変に手間がかかりコストがかかること、さらに、撮影手技を完璧に出来る方がいない場合のアナログフィルム画像の品質は読影する側が多少ビビるほど悪くなる場合があります。それに対して、CRフィルム、DICOM Viewerで見るデジタル画像の品質は、アナログフィルム画像の品質よりもずっと安定していると。ずば抜けて素晴らしいものではないにしても、読影の際の誤診のリスクを低減できる、とういうより読影を安心してできるレベルの品質が確保されていることが多いと。さらに、CRフィルムはDICOM Viewerで見るデジタル画像よりも濃淡の度合い等がもっと表現されていることが多いとのコメントでした。DICOM Viewerでのモニターも300万画素の医療用読影モニターであればずっと高い品質の画像を見ることができて、誤診リスクが低減すると。。。。

結論として、撮影手技の体得が難しい、そして自動現像機の精度管理が必要なアナログ撮影よりもデジタル出力した方が読影に耐える品質の画像を得やすいと考えております。

CRフィルムプリントに関して

コニカミノルタヘルスケア社製や富士メディカル社製のCR装置を導入し、フィルムレス運営をしている病院様にCRフィルム印刷の受託サービスが最近、評判です。弊社では、「プリントくん」という名称でサービスを提供しています。最近、このプリントくんのオーダーが増えてきておりますが、これは肺がん検診の時期なのが原因でしょうか。医師会によっては未だフィルムでの提出が求められている先があるようです。弊社はコスト削減、及び読影品質向上のためにフィルムレスを提唱していますので、弊社の考えとは逆行してしまっておりますが、フィルム印刷の需要がある以上はそれに応えていきたいと考えております。

アップルPCを利用したDICOM Viewer OsiriXの推進

最近、アップルのPCで動くオープンソースのDICOM ViewerソフトOsiriXに惚れてます。無料ソフトですが相当にデキが良く、数百万円する大手企業のDICOM Viewerを販売していた我が社の事業スタンスが変わったほどです。この無料ソフトの普及を現在、検討しています。もっとも、無料とは言え、いろいろカスタマイズする必要が出てくる場合、弊社の登場となりますが。。。 弊社はこのOsiriXを医師会の肺がん検診の2重読影用のViewerとして推進しております。又、クリニック、診療所、病院でのDICOM Viewerとしても全く問題無い機能を備えたものとして推進しております。無料ですので、資金繰りを圧迫することなく導入可能であり、接続も簡単ですし、操作も簡単ですので、導入メリットは大だと考えております。今後、このOsiriXに関して情報提供をバシバシやっていきます。又、OsiriXのマニュアルの翻訳も北海道の師匠であるニュートングラフィックス社と一緒にやっていきたいと考えております。

DICOMサーバーの構築

弊社でガッチリ安全、格安、接続簡単なDICOMサーバーの構築事業を開始しました。サーバーのOSはLinux、あるいはMacOS Serverです。DICOMサーバーのソフトはdcm4cheeのオープンソースのソフトを使用しますので格安に構築することが可能です。イメージですが、2TB〜8TBの容量を持つDICOMサーバーが相当に安価に構築可能です。大手企業であれば1,000万円はオーバーする仕様を300万円前後にまで落とすことが可能です。データバックアップは外付けのHDDとLTOテープライブラリの2つを用意します。外付けHDDは障害時のデータの復元性を容易にするために用意します。LTOテープライブラリは、サーバー内蔵のHDDや外付けHDDが全滅した場合のまさかの時の復元のために用意します。これは最悪の場合の保険のようなものですね。外付けHDDとLTOテープライブラリーの両方でのバックアップを用意すると、大手企業のDICOMサーバーであれば相当に高価なものとなるでしょう。それを激安で提供しようと考えております。データバックアップの仕組みをキチンとガッチリと備え、まさかの時にデータ復元を迅速に行えるように日頃からデータ復元の練習には励む計画です。これは社内でのサービス担当者の訓練メニューに入れております。

又、弊社のDICOMサーバーはモダリティとの接続やクライアントViewerとの接続に関しては追加のライセンス費用はかかりません。これは接続数が多くなると費用の大きな削減に寄与するでしょう。

今後、このDICOMサーバーを使った情報提供を頑張って参りますね!

2010年7月5日月曜日

遠隔読影への思い


当社では、「Docえいくん」という診療所、クリニック様に気軽に導入、利用して頂ける高品質な遠隔読影サービスを提供しています。このサービスへの思いを、これから書いて参ります。医療業界における価格破壊を目指します。医療業界と言えば、「高価格、重いシステム、敷居が高い、気軽でない、設定が面倒、接続が面倒」といったネガティブな面が多く見られます。弊社では、逆に、「激安、軽いシステム、敷居が低くすぐに始められる、気軽、設定が簡単(5分程度)、接続が簡単」といったコンセプトでガンガン行きます。

医療業界でもこのようなコンセプトが普及できるのではないかと思っております。これで病院様の診断の品質向上、コスト大幅削減に寄与できるものと信じております。ここに弊社の存在価値が出てくるのではないかと。。。。