2010年12月26日日曜日

厚生年金、介護施設

超元気であった義理父親が脊髄脊柱管狭窄症で歩行不能となり緊急入院をしたことがきっかけで、80歳の大台に乗った両親や妻の両親の今後の将来がどうあるべきか考えてみました。僕の姉妹はオーストラリアに移住して約25年。面倒を看るには遠すぎます。僕も妻も会社経営で介護はなかなかできないでしょう。人生のエンディングを迎える彼らをハッピーにしてあげたいな~とはいつも思っておりますが、なかなか物理的に支援してあげられないのがキツイです。彼らをハッピーにするのになかなか時間を割くことができないので、せめて、仕事で社会の役に立つことを精一杯することで育ててくれた彼らに対する恩返しをしようと考えておりますし、彼らもそうであって欲しいと夢を託してくれています。僕らも次の世帯には自分達を超える価値のある仕事、素晴らしい人間関係を構築して欲しいな~と心の底から思っております。

育ててくれた両親や義理の両親を物理的に世話することが難しいので、最終的には介護施設に入ってもらわなければいけないのかと考え、最近、遺憾ながら調査を始めました。入居費用はピンからキリまであります。それこそ公的な施設のものから数千万円のものまで。。毎月の費用は10万円ぐらいから40万円を越えるぐらいまでそれこそいろいろありました。一番大事なことは老後に先立つものがいくらあるかですね! 僕らの親達は厚生年金は相当に恵まれています。手取りで20万円以上もらっている人が相当に多いです。払い込み金額の3~4倍の金額をもらっていると言えるでしょう。それに対して、僕の老後はいくらの厚生年金をもらえるのか? 行政からの通知だと10万円ももらえないです。払いこみ金額は相当にあると自負しておりましたが、毎月10万円ももらえないのであれば、殆どの介護施設に入ることができないですね。また、僕らの年代は住宅ローンを35年ぐらいの長期で組んでいる人が多いです。ちょうど、定年退職する時ぐらいに払い終わるか一括で残りの金額を返済する人も多いです。それでは貯蓄が残らず、介護施設の入居金を払う余資が残っていないでしょう。僕らはまだいいほうです。僕らの次の世代は厚生年金をそもそも貰えない状況に陥ります。

行政改革は急いでもらいたいですが、行革ぐらいで追いつく状況ではないでしょう。一体、次の世代はどうなってしまうのか。僕らにはその責任があると強く思いました。つまり、日本は一体どうなるのかと。。。最近、若い人達のやる気、モティベーションダウンを嘆く声が聞こえます。その原因を作っているのは自分さえ良ければよい、自分の世代さえ良ければよいという文化の潮流ではないでしょうか。我々にその責任があるのです。

我々自身が変わる必要があります。できることは仕事を通じて、この潮流を変えていくしかないです。仕事の内容がどうなっているのか考えています。弊社の場合、Docえいくんや格安PACS等を通じて、医療業界のコスト削減に大きく貢献していきたいと真剣に考えております。これは医療業界の高コスト体質の改善に効いてくるものと期待しております。また、コスト削減のみならず、医療の品質向上にも寄与する仕組みを提案したいと思っております。できることはあくまで仕事を通じてしかできないのでここで全力であるべきベクトルに向かっていくしかないのですね。頑張ります。

2010年12月16日木曜日

デジタル名刺入れPITREC

KING JIM製のデジタル名刺入れPITRECを購入しました。本当に感激しています。これで名刺管理の面倒から一挙に開放されました。これまでも幾つか名刺管理ソフトを購入して行っていたのですが、必ず挫折していました。PCが無いとデータを読み込めないのと、見る時もPCが必要でした。ちょっとした空き時間を使ってデータをどこでも読み込めないのが、結果として名刺がたまってしまい管理が出来なくなってしまった原因でした。

それをこのPITRECが解決してくれました。サイズは通常の名刺入れと全く同じです。名刺をスキャンするための超小型カメラ(5mm四方)がついており、名刺を特定の場所に挟み、スキャンボタンを押すと、自動的に撮影、読込が開始され、あとは登録画面になり、読み仮名等を入力するだけです。名刺はデジタル管理され、DBとして使えます。名寄せ管理ができるので相当に便利です。

これで大学卒業後25年間の悩みが1つ消えました(笑)。このPITRECは今後の武器になります。

OsiriXのiPad活用例(手術室において)

OsiriXがインストールされたiPadの活用方法に関して思ったことです。東京都内の某大学病院にて現在、導入を検討して頂いておりますが、そこでの活用の主目的は手術中での画像の確認でした。患者さんへの説明の補足に使うことよりも、手術中での画像確認の方が利用価値があるとのことでした。なるほど~と思いました。

外科医が手術前にシミュレーションしたイメージと比較して手術を進められるのは大きなメリットではないかと思いました。画像が格納されたiPadを患者さんの体の上や横に置き、手術中の目線がずれない状況で実際と画像を比較しながら手術を進めていくことができるのですね。これは執刀医のためにもなりますが、見習い中の若手医師の学習にもかなり役立つのではないかと思いました。

手術室には他にも画像を確認できるモニターはありますが、執刀医の目線を変える必要があり、手術の手際が落ちます。その点、iPadであえば執刀医、周囲の若手見習い医師の目線を変えずに、画像を確認することが可能で、これは大変に便利でしょう。

当該大学病院でのこのようなアイデアは他大学でも検討されておりますし、師匠である杉本先生が国内外で既に実践していることでもあります。もはや、執刀医が自らのぶっつけ本番の職人芸に依存せずに、手術前のキチンとした画像シミュレーション、術中の画像と実際の比較等、キメ細かく進めて行くことが、手術の品質向上、若手医師へのノウハウの迅速な伝授、若手医師の成長を生み出す上で必要になっていくのではないかと思います。

脊髄脊柱管狭窄症

76歳の義理父に毎年慣例の腰痛が生じ、「1~2日寝て治す」と連絡があったのは2週間前でした。最寄りの総合病院に行って、X線撮影をして診察してもらったところ、「いつもの腰痛ですね。数日ゆっくり休んで様子を見ましょう。」との軽い返事でした。しかし、約10日経過しても治らず、むしろ悪化していくばかりでした。数日前に「歩行もできない状態だ」と連絡があったので、義理父宅に行ってみると、いや~大変な状況で、これがあの元気一杯の義理父かと思うほどでした。1人では歩行はできず、私が支えてやっと立っていられる状態でした。

神経ブロック注射でも打って、当面の激痛を抑えようと思い、最寄りの整形外科クリニックに行くことにしました。長い時間の触診の結果、院長先生曰く、「これは単なる腰痛ではない。脊髄に支障がある可能性がある。今、すぐにMRを撮って来て、またこちらに戻って来て下さい」と言われましたので、紹介状をもらい、2時間後に戸塚共立リハビリテーション病院にて、腰椎部及び頭部のMRI(1.5テスラ)撮影をしました。撮影終了後に、技師さんから「頭部は異常なさそうですが、腰は相当に悪そうですよ」と軽く指摘を受けました。覚悟して、クリニックに戻ると、先生はDICOMファイルが格納されたCD-RのViewerを起動して画像確認をした後、「う~ん、これは脊柱管狭窄症だ。痛みなどこの際、どうでもいい。膝下からの筋力低下が著しい。このままだと排泄行為に影響が出てしまう。神経に相当にダメージが来ているので即入院、手術しましょう」と言われ、横浜国立医療センターを週明けの月曜日に訪問しました。

診察の際、担当の整形外科の先生が、戸塚共立リハビリテーション病院で撮影したMRI画像が入ったCD-RをPCに入れて起動しようとしたのですが、なかなか数分経ってもViewerを起動することができず、「困ったな~、画像が見ることができない」と言って、動きが止まっている状態でした。そこで弊社のノウハウ登場(笑)。もはや黙っていることができず、「先生、こうしても見るのですよ」と操作方法を伝授致しました。そうすると、「イヤ~、助かりました。こうしても見るのですね~」と嬉しい返事です。そこでしっかりと、MR画像を見てもらい、「脊髄脊柱管狭窄症」で「即手術の状態だ。明日、手術です」と言われました。なお、診断の際は、X線フィルム画像はデジタイザーでスキャンされ、診察机のPACSのPCから見れるようにDBに格納されている状態でした。しかし、CD-Rに焼き込まれていたMR画像はDBに格納されず、CD-Rに格納されていた簡易Viewerにて画像を参照していました。この一連の流れは大変に勉強になりました。
X線画像では何の異常も無いように見えても、神経までは見えないのでやはりMRIの威力は相当に凄いです。MRI検査が無ければ、義理父は数週間後には垂れ流しになるところでした。X線画像では骨、椎間板の状態は悪くなく、年相応でした。しかし、MRI画像では脊柱管の神経がくたばっていることが明確に把握することができました。月曜日に診察、火曜日に入院、水曜日に手術という超特急の段取りでした。画像診断の重要性、有難さを今回は本当に感じました。

2010年12月7日火曜日

現在、過去画像比較の迅速性

最近、いろいろな読影医や病院とお話をしておりますと、過去画像・現在画像比較をいかに簡単に迅速に行えるかはDICOM Viewerの重要な機能だな~っと思っております。確かにそうですよね。予防医学の重要性が高まってきている中、経年変化をいかに精度高くおっかけていくかは極めて重要なことだと考えます。

OsiriXでも過去画像・現在画像の比較は以前に公開しました裏技を使い、簡単に行うことが出来ます。

http://sansei-medical.blogspot.com/search?updated-max=2010-11-11T13%3A02%3A00%2B09%3A00&max-results=3

過去画像・現在画像の比較のみならず、CR画像とCT画像、MR画像等の比較もワンタッチで行うことができます。マニュアルに明記されていない裏技を使うとOsiriXは本当に便利ですね! 何故、こんなに便利な裏技があるのにマニュアルに明記されていないのか不思議です。この裏技を現場の医師に伝達すると皆、喜びます。裏技というより早技と言った方がいいと思います。

但し、iPad版のOsiriXでも過去画像・現在画像の比較ができるといいな~って思います。今のバージョンでは未だ出来ません。ベッドサイドで患者さんに説明する際、比較が簡単にできれば本当に便利なのにと残念です。一刻も早い改善を望みます。

明日2010年12月8日から国際画像機器展2010がスタート

明日2010年12月8日から国際画像機器展2010がスタートします。弊社のパートナー企業であるNewton Graphics社がOsiriX、iPadを使ったOsiriXを展示予定です。弊社も説明要員としてスタンバイします。

なお、展示会の詳細は

http://www.adcom-media.co.jp/ite/

に明記されておりますので、ご査収の程、何卒よろしくお願い致します。

2010年12月3日金曜日

iPadのOsiriXでのDICOM動画像表示

XXX医科大学からiPadにインストールしたOsiriXで、エコーやアンギオのDICOM動画像を閲覧できないかと問い合わせがありました。結論として、「限定付きで可能」です。正確な時間軸に基づくものではないですが、iPadのOsiriXの画像表示画面で右スクロール、左スクロールのボタンを押し続けることによって「静止画像」を「動画像」っぽく見ることができます。但し、これは正確な時間軸に基づくものではないのでここはご留意下さい。

富士通ScanSnapS1500

従来使っていた富士通のScanSnapS200が壊れたので、上位機種のS1500に買い換えました。本当に業務効率が上がりました。スキャンスピードが圧倒的に早いのと、読取方向がいい加減でも自動調整してくれるところ等。弊社はペーパレスを心がけているのですが、それでも書類の山になっておりました。テーマ別に紙文書をデジタル保存しているのですが、S200では間に合わず、書類だらけで机の上が通常処理にも困るほどでした。S1500ならば、高速読取が可能で、保存前に勿論、S200同様にファイル名をキチンと明記できるのと、保存先を簡単に指定できるのでこれは今後の大きな武器になります。

いや~、便利になったものですね~。。。。。