2011年3月17日木曜日

Macmini、OsiriX、ナナオ製300万画素白黒読影モニターGS-320の組み合わせ

医師会の胸部X線画像読影で使うナナオ製300万画素白黒読影モニターGS320とOsiriXをインストールしたMacmini(グラフィックカードはNVIDIA GeForce 320Mを標準搭載)を納品する前に社内で事前チェックをしていたらとんでもないトラブルに遭遇してしまいました。以前にも納入実績があるので自信を持っていたのですが、OsiriXを使っていると300万画素白黒読影モニターが飛んでしまいどうにもこうにもならなくなるというトラブルです。

以前に納品したものは同じ組み合わせですが、1年以上もトラブル無く済んでいるのですが、どうして今回のMacmini(当時はNVIDIA GeForce 9400Mを標準搭載)とナナオ製300万画素白黒読影モニターでトラブルが出てしまうのか。悩みに悩みました。アップルの技術サポートは大変に良く支援してくれました。考えられる全ての対応を実施しましたが、トラブルは解決できませんでした。アップル技術サポート担当者は親切にも、「念のため新品を1台送りますのでそれでもチェックして欲しい」と言って頂けました。アップルから新品が送られてくるのが待ちきれなかったので、ヨドバシカメラで新品を買ってきて、再度、チェックしたところ、やはり同じ現象が出て万事休す状態でした。頭を抱えました。

もうMacmini、OsiriX、ナナオ製300万画素白黒読影モニターの組み合わせは駄目なのかと途方に暮れました。この組み合わせは、病院のコスト削減に大変に寄与できるものと考え、多くの病院で導入推進を図ろうと意気込んでいたので、このトラブルで地面に叩きつけられたようなショックでした。

しかし、しかしです。このトラブルを解決したのです。解決策は意外なところにありました。解決策は以下の通りです。同じトラブルで悩んでいる方は以下の設定で悩みが解決できると思います。

(1)ナナオ製300万画素白黒読影モニターの初期設定
 ①まずはモニターの正面の「電源スイッチ」を指で軽く押して、電源を消します。
 ②「MODE」スイッチを押しながら、「電源スイッチ」を指で押さえます。
 ③「信号選択」メニューが表示されます。
 ④「標準」と「Packet Pixel」の2つが表示されます。「標準」を選択して、「エンタースイッチ(○)」を押します。
 ⑤引き続き、「設置方法」メニューが表示されます。
 ⑥ここからが超重要です。
 ⑦「横置き」、「縦置き(ソフト)」、「縦置き(ハード)」の3つが表示されます。ここで、必ず「縦置き(ソフト)」を選択して下さい。以前のMacmini(NVIDIA GeForce 9400Mのグラフィックボードを標準搭載していたもの)では、「縦置き(ハード)」の選択でOKでした。しかし、新型のMacmini(NVIDIA GeForce 320Mを標準搭載したもの)では、「縦置き(ハード)」では画面がすぐに凍結し、信号が飛ばなくなってしまいます。
⑧「縦置き(ソフト)」を選択して、「エンタースイッチ(○)」を押します。これでナナオ製300万画素白黒読影モニターGS320の設定は全て終了です。

(2)次にMacminiの設定に移ります。
①「システム環境設定」の「ディスプレイ」を選択します。
②「回転」で「270°」を選択します。これでMacminiのOSでソフト的にモニターを「縦置き」に設定したことになります。
④リフレッシュレートを「49ヘルツ」で設定します。
⑤「解像度」はナナオ製300万画素白黒読影モニターGS-320の場合、自動的に「1536×2048」に選択されています。

以上で終了です。つまり、ナナオ製モニターの縦方向設定をナナオ製モニターでハード的にやるのではなく、MacminiのOSでソフト的に行うことで画面凍結の難題を解決しました。ナナオからはソフト的に設定をすることで画像表示速度が若干遅くなるかもしれないと言われましたが、体感上はあまり感じないです。

これですべてが解決です!!!! Macmini、OsiriX、ナナオ製300万画素白黒読影モニターGS-320の組み合わせはやはり最高でした。。。。 疲れました。課題解決のために丸2日間、全ての業務を一時中止した成果が出ました。病院の画像診断品質の向上、業務コスト削減を社是に掲げているのでここだけは譲れないと思っておりました。課題が解決できて、今は喜びで一杯です。