2010年11月7日日曜日

マンモグラフィの遠隔読影、通信速度、DICOM保存の原理原則

10月から開始したマンモグラフィの読影サービスが順調です。今のところ1回のオーダーで20人前後ぐらいの依頼があります。問題は通信速度かなと思っております。光インターネットでの暗号通信でも20人前後のマンモ撮影画像のDICOMファイルだと1枚12MB程のデータ容量となります。1人あたり2方向で左右だとすると、1人分のマンモ撮影画像で約45MBの容量となります。それが20名分となりますと、1回の送信で900MB程度となります。約1GBなので結構なボリュームと言えるでしょう。これを暗号通信するので、暗号化や暗号をほどく時間を加えるとそこそこの通信時間がかかってしまうのが課題です。通信の際は、データ圧縮等の技を使えば、通信時間は短縮可能でした。

ある病院では、サーバーのHDD容量を節約するために、サーバーに格納する時に非可逆の圧縮方式で格納している先がありますが、これはやはり読影の際にまともな画像にならないのでお薦めしません。やはり、世界基準ではDICOM画像は非可逆圧縮での保存はまずいでしょう。読影、診断の際に品質の低い写真を見ることを強いられるのは、サーバーの容量節約という経済行為ではポジティブであったとしても、医療行為としては大変にネガティブです。本末転倒と言えるでしょう。。。。

やはり、医療の本質は正確な見立て、診断から始まるので、この原理原則を見失ってはいけないと思います。PACSによっては、この原理原則を遵守していないものがあります!! 残念ながら。。。。。

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