2010年8月10日火曜日

OsiriXとdcm4cheeの本格普及への動機付け

昨日、ある病院関係者と討議を行いました。DICOMサーバーの価格が余りにも高いことをお伺いしました。DICOMサーバーはDBの容量が3TBでRAID5になっており、画像部分のHDDへのバックアップは無しで単独ドライブのDATテープのみのバックアップです。価格を聞くと、何と----円で驚きました。一桁違うのではないかと。。。。画像部分のバックアップがHDDでは用意されておらず、DATテープだけであれば、メインHDDにもし何か生じた場合、いくらRAID5でもどうなってしまうだろうと不安に思いました。私はRAID5は信用しておりません。HDDなど数年経てば確実に故障するし、2つ以上のHDDが故障することなど十分に想定できるからです。

弊社が考えるdcm4cheeでのサーバー構成ならば、実質DBの容量が12TBでデータ部分は外付けのRAID6のHDDに対してバックアップが可能です。かつ、テープバックアップも単独ドライブではなく、14スロットのLTO テープライブラリーを用意することが可能です。しかも、彼らの6分の1程度の価格で。。。。。

医療業界においてITはあくまで黒子的役割です。その黒子の金額が大きく、医療装置よりも高くなってしまっております。弊社の考え方として、サーバーやViewer等のPACSはあくまで黒子なので費用は限りなく安価であるべきだと考えております。そこで費用をかけるぐらいならば、患者さんの病巣を見つけるMRやCT装置、エコー装置をもっといいものにするべきだと。患者さんからすると高級なCTでも性能が低いCTでも、撮影された場合はさほど金額が変わらないです。現在は撮影料はシングルCT600点、16列未満のマルチCTが820点、16列以上のCTマルチが900点ですね。つまり、シングルCTと16列CTの差が300点です。これを患者負担にしますと、300点×10円×30%で僅か900円しか違わないのですね。下手すると、dcm4cheeのサーバーにすればシングルCTではなく、16列のCTが購入できてしまうぐらいですよ。。。。

あくまで医療なのですから、患者の病巣がより発見できる装置を病院には導入して欲しいです。そういう面では、OsiriXとdcm4cheeサーバーの組み合わせのPACS構築は、医療機関に大いに貢献できるものだと思います。

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